ロータリー屋敷に降り立ったサバンナGT|1976年式 マツダ サバンナ GT Vol.3

13インチから15インチへと変更されたタイヤサイズ以外はノーマルだが、どこか改造されたように感じさせるヤンチャなイメージがあるサバンナGT。

       
マツダ車ディーラーの関東マツダに1台のマツダ サバンナ GTが入って来たのは2011年の秋。新車で購入以来、きれいに保管し、点検も欠かさなかった極上のクルマだったが、最近乗っていないため、オーナーはクルマを売りたいと申し出た。

対応した関東マツダの井出剛光さんは、譲り受けるのに最適な人物として井野隆雄さんを紹介。井野さんは以前本誌にも掲載したロータリー乗り。部品取り車2台を含む3台のコスモスポーツの他、RX‐7を所有している。ふたつ返事で取引が成立すると思いきや、井野さんは気乗りしない様子。「サバンナGTのことを考えたことがなく、判断がつかなかった」という井野さん。しかし、考えれば考えるほど欲しいと思うようになった。

 結局、2012年に入るとすぐに井野さんはサバンナGTを手に入れることに。ノーマルのまま残された奇跡的に美しいサバンナGTは、マツダロータリーがずらりと並ぶロータリー屋敷の前に降り立ったのだった。


外装よりもさらにキレイな状態を保つ内装。シート類にも、破れなどは存在せず、新車同然のまま。もちろん、天井にもシミ1つない。



Cピラーの根元にあるGTエンブレム。輸出仕様車のこの部分は空白になっている。



サバンナのエンブレムはリアサイドのみ。



昭和51年度排ガス規制適合ステッカーがキレイに残ったリアウインドー。ちなみに昭和51年対策により、40%の燃費改善をメーカーはうたっている。



ボンネットの内側には当時のステッカー類もそのまま残されている。



関東マツダのロゴ入りディーラーオプションのフロアマット。写真上部に見えているのがクーラーの冷気噴出口。

掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年6月号 Vol.151(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Makoto Inoue/井上 誠

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