【街道レーサー&国産旧車+ユーロエッセンスの答えは!?】オーナーのアイデアとうさぎ繋がりのパーツを使用して、ほぼハンドメイドで仕上げたアルトラパン

街道レーサー&国産旧車+ユーロエッセンスを注入したエクステリアでガラリと印象をチェンジしたアルトラパン

       
“うさぎ”繋がりの厳選パーツと発想力で車種不明旧車テイストへ到達!

【画像8枚】独立アクスルでネガキャンセッティングにした足回り、位置決めからDIYで行ったブラケット&ハウジングなど、気になるモディファイの内容はココをチェック!!

軽カーの中でも独特なスクエアフォルムだけに、いろんなカスタムのターゲットになっているラパン。
ただ可愛らしいだけでなく、見る人によってさまざまなインスピレーションが湧いてしまう素材感は、独自路線を楽しみたいユーザーにとって格好の標的になるというわけだ。

そんなラパンを足グルマとして購入したものの、気付いたらエライことになっていたのがこの車両。
当初は足グルマらしく、ホイールをワーク・シーカーCXに交換し、キャラに合わせたネオクラ風味でライトに楽しんでいた。
しかし、手に入れたらどんどんイメージが膨らむのはカスタム好きの悪い癖(笑)。

ネオクラは早々に離脱し、SSR・MK3で旧車テイストに路線変更。
チンスポやカモメウイングで街道レーサーを目指し始めたのだ。

一旦はそこで終了と思いきや、息継ぎする間もなく引き算を開始。
まんま街道レーサーではなく、国産旧車にユーロエッセンスを足したスタイルに方向転換することに。

路線変更に合わせて、使うパーツも厳選。
フロントグリルは、北米で“ラビット”の名を持つゴルフ2用をラパンに合わせて短縮セット。
このグリルに合わせるために、ヘッドライトは汎用の規格サイズを使って奥へ外へとオフセット。

ボディはロケット“バニー”のブランドでお馴染みのTRA京都のバンパーを装着し、盤石のうさぎ(ラパン)繋がりをGET!

テールランプは自らが部品を集め、植木鉢の皿でハウジングを作ったチェリーテールを釣り目で装着している。

ユーロを目指したゴルフ2のようでいて、随所に旧車イメージを振りまいた意外性は、想定通りの車種不明感を醸し出しているというわけだ。

足グルマだけあって、ガレージの高さに合わせ4独化でシャコタンメイク。
使い勝手も両立しているところは、手軽に遊べて使える軽カーならでは!



>>スクエアなスタリングはラパンながらも、細部を見ると旧車ちっくなテイストが散りばめられている。特にテールランプはグラチャン仕様の定番でもあるチェリーテールを釣り目でセット。ヤンチャなイメージを盛り立てるアイキャッチとしての役割も果たしている。


>>チェリーテールが特徴のテールランプも、部品を集め、どうにもならないハウジングは植木鉢の皿を使って完全ワンオフで製作。既製品だけでは実現できないスタイリングを完成させている。


>>マフラーはブリッツのニュルスペックKをセット。砲弾型のミニマムサイレンサーはシャコタンとの組み合わせもバツグン! テールの口径も大型化するため、ユーロカスタムの定番、ボーイズレーサー風イメージも取り入れられる。


>>リアがビームによって繋がっているノーマルアクスルでは、キャンバー調整の自由度はほとんどない。そこで、リアアクスルはアヒル商会の独立アクスルキットを使って4独化。ボディラインに合わせたキャンバーはリア6度にセットし、フェンダーラインに合わせてアウトリップでコーティネートしている。このサジ加減の絶妙さも独自路線のこだわりだ。


>>SSR・MK3(フロント:13×6.5J IN17、リア:13×7J IN10)には、9mmオーバーフェンダーを貼り付けてワークス風スタイルを完成させている。ネオクラからオールドスクールへと時代を遡るアンカーとしても、当時流のホイールチョイスは必要なアイテムというわけだ。


>>旧車イメージを重視したインテリアは、ワイン×ブラックでコーディネート。シートは豪華なステッチを施すのではなく、あくまでも旧車然としたシンプルなデザインでオーダーしている。ルーフもアルカンターラで張り替え済みだ。


>>印象を大きく変える決め手となるライトまわりは、アイデアと技が炸裂するDIYメイド。位置決めとブラケットから製作したヘッドライトは、ラパンの可愛らしいフォルムにはやっぱり丸目、と考える大半のユーザーがラパンSSグレードから移植してくるという手法を取ることの多い中、ウインカーが1番外側にくることを嫌がったこのオーナーは、汎用品を使用することで、奥へ外へのセッティングにこだわった。


>>オーナーの手によって、車種不明な旧車スタイルへと変貌したアルトラパン。街道レーサー&国産旧車+ユーロエッセンスにメイクしたエクステリアをローフォルム化したビジュアルは圧巻のひと言だ。

【画像8枚】独立アクスルでネガキャンセッティングにした足回り、位置決めからDIYで行ったブラケット&ハウジングなど、気になるモディファイの内容はココをチェック!!


『カスタムCAR』2018年11月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:アルトラパン/2005年型
SOURCE:NEO WORKS

PHOTO/藤井元輔 TEXT渡邊大輔

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