【ん? ポーティ!?】テールまわりはポーターキャブからパネルごと流用! ジムニー顔の破綻のない顔面整形はコダワリ満載のアクティトラック

ジムニー顔でお尻はマツダ。でもベースはホンダのアクティトラック

       
顔はスズキでお尻はマツダ。
されどベースはホンダの摩訶不思議!?

【画像8枚】丸テールがアイキャッチなリアビュー、豪勢にもポルシェ生地に張り替えたシート、オフローダー仕立てのモトラなど、気になるアクティトラックのヒミツはココをチェック!!


ジムニー顔の軽トラといえば、キャリイにJB64顔を合体させたジムキャリイが有名だが、ここで紹介するジムニー顔の軽トラはひと味違う。

それもそのはず、ベースはホンダのアクティトラック。
「腕に覚えあり」なオーナーが、自分で切った張ったして仕上げた″ポーティ”と名付けた1台だ。

ん? ポーティ?

ジムニー顔のアクティだから「ジムティ」とかに落ち着きそうだが、テール周りをポーターキャブからパネルごと流用したのがその名の由来。

ベースカーとしてアクティを選んだワケは、もともとホンダのバイクが好きなこと(現在13台所有)と、アクティのアタック・グレードはエンジンのMRレイアウトに加え、5MT・4WD・デフロック付きという「悪路で遊べそうで、しかも安い(車両+カスタム費込みで約45万円)」という理由だそうだ。

JB64顔に使った純正パーツは、グリル本体と上下パネル程度で、グリル付属のウインカーは、バランスを考えて最上部から下に移設。
グリルにつながる左右フェンダーパネルも自作するなど、破綻のない顔面整形はこだわり満載だ!

バンパーはブロックタイヤを入れるため、塩ビ管でパイプバンパーを自作。
バイクを固定するのに使うベッドのロールバーは、スチール仕上げで堅牢に仕上げた(ちなみに公認車検取得済みなのも密かな自慢)。

そんなホビー感満載の外装に対し、意外な仕上がりなのが、ポルシェ純正生地で張り替えたシートが鎮座する内装。
もともとポルシェをよくイジっていたオーナーのキャラもしっかりと生かした格好だ。

足回りは他車種用のリフトアップ用車高調で40mm、今ドキオフロードタイヤ履きで10mmほどアップ。

ダート走破性能も高めてあるとくれば、軽トラでダートを走るのも楽しくなっちゃうネ♪



>>後ろ姿で目を引くのがポーターキャブから流用した丸テール。バックパネルごとスワップして、丸2灯へとイメージチェンジを図った。足元は黒染めした鉄ちん+トリムリングにオープンカントリーR/T(165/65R15)をセット。エンジンはOH済みで走りも快調!


>>「大好きなバイクを積んで悪路へ遊びに行く」というのが、このポーティを作った本来の目的だそーで、バイク固定用に荷台にはスチール製のロールバーをワンオフ。その上にルーフラックを載せて、荷物積載にも対応している。積み降ろし用のラダーはマストアイテムだ。


>>ベースフレーム・ホイール・シート以外は、すべてカスタムされているホンダ・モトラ。エンジンとフロントショックはCD90用。マフラーはワンオフ。ライト類はすべてLEDに交換している。サイドのガードバーは自作。アクティとともにダート走行を楽しんでいる。


>>3代目アクティは、ほかの軽トラに比べ、ボンネットが出っ張っているうえに下方向に長めなのが特徴。それを生かして、JB64純正グリルを下の方に移植する。ゆえに、重心が低く収まりの良いフロントマスクに仕上がっているワケだ。ヘッドライトはLEDタイプに交換。HONDAエンブレムは昔のアクティ用をもとに自作している。パイプバンパーは塩ビ管をつなぎ合わせブラックアウトしたハンドメイド。ボディカラーはサフェーサー+ツヤ消しホワイトでワイルド感満載! ミラーはベースカーの先代にあたる2代目アクティ純正OPを装着している。


>>フロントはタナベ製のライフ用車高調でリフトアップ。車高アップで付いたキャンバーは、アームをライフ用に交換することで真っ直ぐに修正済みだ。


>>リアはタナベのショックとブロックを入れ、前後約40mmリフトアップ。ステアリングが切れるように、フロントインナーフェンダー内のプラスチック部分は切ってスペースを確保している。


>>ポルシェ好きならではのニクい演出が、1960年代のクラシックポルシェを元ネタに、2020年に登場したポルシェ・911ヘリテージデザインパッケージに採用された、ポルシェ界隈で流行ってるペピータ(いわゆる千鳥格子)柄でオシャレにまとめたシート。しかも、素材はなんとポルシェ純正(『スタッキートリムサービス』にて張り替え)。ステアリングはステップワゴン用を移植し、チープ感を払拭している。


>>ベースは農道のNSXこと、アクティの3代目。アクティ伝統のアンダーフロア式MRを継承しながら、同車唯一のセミキャブオーバータイプボディを採用している。ゆえに、荷台が狭いなど難点もあったが、ロングホイールベースでスタイル良しだ!!

【画像8枚】丸テールがアイキャッチなリアビュー、豪勢にもポルシェ生地に張り替えたシート、オフローダー仕立てのモトラなど、気になるアクティトラックのヒミツはココをチェック!!


『カスタムCAR』2023年11月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:アクティトラック(HA7型)/2000年型
SOURCE:ANASTASI

PHOTO/髙原義卓 TEXT/武田真吾

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