アカメアマガエルにコスプレした荒れ地が主戦場のロードスター!【画像9枚】ぶった切りトランクにタイヤをインしたリアビュー、他車種パーツ流用技でタフにアレンジしたフォルム、リフトアップキットでガチアゲした足回りなど、“オフ”ロードスターの秘密はココを見よ!!卵かけごはんを食べるとき、うっかりウスターソースをかけてしまったことってない?
「最悪ぅ……!」と思いつつも、もったいないから食べてみると意外とアリだったりする。
何が言いたいのかというと、いつものルーティーンにこだわっていいのは、イチローのバッティングフォームだけ。
固定観念とか既成概念とかって名前の恒例行事をぶっ飛ばして、新しいコトしましょ〜よっていうハナシなのだ!
この論法に従って? マツダのロードスターをスタンス系とか走り系ではなく「ひとつ、上げてみっか!」とハラをくくったのがこのNBロードスターだ。
ホントはドリフト練習用のお手ごろ物件として買ったらしいが、イキオイというのは恐ろしいモノで、輸入したパコモータース製NAロードスター用3インチリフトアップキットを組み〜の、汎用オバフェンや他車用ガード類を付け〜の、リアにスペアタイヤを載っけちゃい〜ので、すっかりオフロード専門のプリランナー風に衣替え完了だ。
本人的にインスパイアされたのは、映画『ワイルド・スピード スカイミッション』に出てきたドムのダッジ・チャージャーらしいが、それと正反対のイメージがあるのは大きさの違いとボディカラーの派手さにアリ。
ダッジ系アメ車の純正色に刺激を受けてグリーンで塗ってみたところ、「カエル、カエル!」と呼ばれたことから、開き直ってアカメアマガエルカラーにしちゃい、ここでも固定観念とはオサラバの道を往く。
これでロードスターは“オフ”ロードスターへとフルイメチェン!!
トンカツみたいな2駆(肉)の上げ(揚げ)ものとして、野生へ飛び出せっ!
>>由来となったアカメアマガエルは、その名のとおり、目が赤くてお腹が白い。なので、ヘッドライトインナーを赤で塗り、パジェロミニ用を加工したアンダーガードを白で塗るのは当然のこと。JA11ジムニー用を加工したワンオフグリルガードやルーフラックにKCのフォグを付け、オフっぽさを増し増しにしている。
>>純正装備のビルシュタインダンパーを生かし、ロワアームとの接続部分をピロ化している。
>>リフトアップキットは足回りの構造が同じことから、パコモータース製NAロードスター用3インチリフトアップキットを流用し、前後のバランスをとるため、リアだけ1巻カット済み。そもそもNA用のリフトアップキットがあるとは、世の中広いっ!
>>ロードスターを“オフ”ロードスターに変えるゴツゴツなタイヤは、ナンカン・マッドスターラジアルM/T(195/65R15)、ホイールはエンケイRP01(15×7J IN35)。以上の布陣で足元にワイルドを装飾す。ツヤ消し黒のオバフェンは汎用タイプをフェンダーの上に被せて装着している。
>>『ワイルド・スピード スカイミッション』に登場したドムのチャージャーに憧れてトランクカットでタイヤを2本積んだら、後ろが見えにくいっちゅーの! そこで、純正オプションハードトップのガラスを埋めて、後方視界はキャリアに付けたカメラで写し出す作戦に。窓埋めの際、本物のカエルの背中みたいにポッコリした形状にすることも忘れちゃいませんゼ。ア〜ンド、ボディサイドのラインやホイールのオレンジ色もアカメアマガエルのカラーリングから頂戴しました。
>>ブリッドのフルバケで、ドライバーは完全レースモードに突入〜! 4点ケージ、ダミーのNOSボトルで気分もアゲアゲに♪ で、助手席にチャイルドシートがあるってことは、お子さんも同乗するですか!?
>>インパネまわりも、アカメアマガエルのボディカラーを踏襲している。
>>ベースは’89年に世界的大ヒットを飛ばし、ライトウエイトスポーツカーの魅力を再認識させてくれた初代NAロードスターの後継として’98年に誕生したNB型。NAとの外見上の違いは、ヘッドライトがリトラから固定式に変わったことで判別できる。1t前後の軽さとハンドリングのよさから、今でも愛好家の多い平成の名車ナリ!!
【画像9枚】ぶった切りトランクにタイヤをインしたリアビュー、他車種パーツ流用技でタフにアレンジしたフォルム、リフトアップキットでガチアゲした足回りなど、“オフ”ロードスターの秘密はココを見よ!!『カスタムCAR』2021年5月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ロードスター(NB6C)/2012年型
SOURCE:平出自動車鈑金