【9Jアメ鍛の絶妙リムツラ!!】4A-Gから通称「7A-G」まで進化した進化＆熟成のチューンドAE86

レビン一筋、熟成33年の現在進行形は
9Jアメ鍛履きの唯一無二のスタンス美!!

【画像10枚】進化＆熟成の“7A-GE”チューンド、マイルドキャンバーで絶妙なリムツラ、など、スタンシーなAE86の気になるポイントはココからチェックせよ!!

仕事でも趣味でも、長〜く続けることはそれなりに大変だ。
ってことは、おんなじクルマに33年も乗り続けてるってーのも、表彰したくなるほどスゲーこと！

そう、このカローラレビンにお乗りのオーナーサンは、「家の駐車場に入るサイズのクルマだったから（笑）」と、特にコダワリもなく新車を入手したものの、「手を加えれば、加えただけよくなる」とAE86のキャラにホレ込んでモディファイ続行中っていう、表彰者名簿の上位にランクインする超好事家なのです♡

外観は、後期仕様のフロントマスク＆テールにアップデート。
あとは、純正白一色から純正白黒ツートンに塗り直すなど、出来るだけハチロクの素材の良さを生かす方向に舵を切る。

とはいえ、ホイールにはUSなロティフォームのYVRを選び、ブリッツの車高調とか、ホーシングのキャンバー加工を加えたお姿からは、純正至上主義ともゴリゴリな走り屋テイストとも違って、なんとも令和な美しさがザブーンッとあふれ出す。

ハチロクの魅力のひとつに数えられる4A-G型エンジンも、33年の間に進化が止まらない。ストロークアップする通称“5A-G”を経て、現在はカリーナなどに積まれていた7A-GEハイメカツインカムのブロックと組み合わせた通称“7A-G”にまで到達。

ダメ押しとしてボアを0.5mm広げたピストンやらハイカムやらをモーテックのコンピューターで駆動すれば、ロングストロークのトルク重視型エンジンへと化け、扱いやすさの面でも絶対的パワーの面でも、素の4A-Gとは明らかに別モノに！

「新しいクルマがキライってこともないですけど、このハチロクを手放してまで欲しいとは思わない（笑）」と、オーナーのハチロクLOVEはマジのガチだ!!



>>シートはステイタスレーシングのバケットに衣替え済み。レールはブリッドのローポジ用を流用した。


>>純正メーターの前にデフィーのデジタルマルチディスプレー（DSDF）を置き、エンジン情報を漏れなくキャッチ。ステアリングはレナウンっス。


>>白一色からパンダツートンへのオールペンを実行し、レビン後期マスク＆テールスワップも行い、新車時からビミョーにアップデートしている。


>>インパルス製ドライカーボンボンネットにもホレボレ〜♪


>>AE86のリア足構造は、ラテラルロッド付き4リンクコイルスプリングというリジッド式だ。つまり、スタンシーな車両にありがちなキャンバー角をつけるのに、少々厄介なシステムを採用しているのだ。同じリジッドでもこれがFFだったら角度が付けやすいものの、AE86はFRなんで、角度を付けすぎちゃうとプロペラシャフトからの動力を伝えられなくなっちまうのだヨ……。そこでオーナーは、動力伝達限界ギリギリの角度（約1.5度）をホーシングに付けて、ホンの気持ちネガキャン化に成功！ 走りと見た目の両立は、こうして完成したのでありマス!!


>>「ホイールはスニーカーと一緒。だから毎年履き替えてます」ってことで、今回はマットディスクとグロスリムを組み合わせたロティフォームYVR（15×9J IN5）でストリートを闊歩。エンドレスの4ポットキャリパー＋φ294mm2ピースローターもイン！


>>77mmショートストロークの純正ブロックをカリーナ用85.5mmロングストロークにスワップする、俗称“7A-G”エンジンがベース。さらにテックアート製φ81.5mmの鍛造ピストンやらI断面コンロッド、インマニ、AE101用4スロ、HKS製ハイカム、モーテックM84コンピューターなどを注ぎ込み、1783.2cc、180ps/20kgf-mに大化け完了！


>>20バルブのヘッドに載せ換えるチューニングメニューが横行してるが、「ヘッドのデザインが好きなんで」と、オーナーは純正16バルブヘッドを貫く。とはいえ、3Sエンジンから移植したダイレクトイグニッションなんかも備えてるけどネ☆


>>エキマニは戸田レーシング。形状は4-2-1となる。


>>スタンシーなフォルムが映えるAE86。「流行がどうとか、ほかの人がどうとかいうのにまったく興味がありません。とにかく自分がカッコいいと思えるレビンを目指してます」とはオーナー。このままレビンと添い遂げるおつもりのようだ。


『カスタムCAR』2019年12月号掲載
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）
BASE CAR：カローラ レビン（AE86）／1985年型
SOURCE：テックアート、オザワリポート