正体不明のニッチバンパーと
ダウングレードで我が道を征く
【画像7枚】シャレの効いたアイデアとパーツチョイスの妙をチェックせよ!!
一見オーソドックスな黒バンスタイルと思いきや、ただならぬオーラをまとったこのハイエース。
オーナーは、仕事の相棒としてⅣ型S-GLを発表と同時に購入し、しばらくはノーマル状態で乗ったのち、チョイ下げ&社外ホイール装着といったライトカスタムに傾倒。
その後、車内の快適性を向上させるため、オーディオカスタムに注目。
幼少のころからその存在を知っていた、栃木の名工ジムインダストリーの門を叩くことにした。
当初は軽くオーディオカスタムのみの依頼だったが、ジムインダストリー代表・大金氏のカスタム手腕が炸裂!
当時最新のサーウィンヴェガを軸としたオーディオインストールを施し、バドニックステアリング&ダコデジを投入したアメリカンなコクピットに仕上がった。
そんなイカした内装をゲットしたオーナーは、徐々にカスタム魂が刺激されることに!
ジムインダストリー代表の大金氏が待ってましたと、エクステリアカスタムにも着手したのだ。
中途半端に目立っていたメッキパーツをブラックアウトするなど、ダウングレードカスタムに邁進しつつ、独自スタイルを求めたオーナーの要望に応え、大金氏秘蔵の正体不明バンパーを投入!
実はコレ、数年前に大金氏が30プリウス純正バンパーとⅢ型純正バンパーを2コイチしたⅢ型用バンパーをMCカモが型取り&量産化したもので、流通数は片手で足りるほど希少(?)な逸品なのだ。
北米仕様も存在するプリウス風バンパーの足元には、ムーンディスク・サターンを合わせることでアメリカンなムードもプンプン!
こうして、グレードダウンという“進化”と、独自路線の足元メイクで、唯一無二のハイエースが仕上がったのだ。
>>足元はムーンディスク・サターン+クーパーコブラを組み合わせ、オールドスクールなUS臭をプンプンただよわす。なお、アメリカンレーシングのバセットホイールに、ビス穴プレートを溶接してムーンディスクをばっちりボルトオン! GHOST氏のピンストとテールレンズ(LED→HID化)に取り付けたブルードットと相性バッチリで、US感をアピールしまくりだ♪ ちなみに、足回りはINTO FIVEのロワードキット&ショックで乗り心地もバツグン☆
【画像7枚】フロントバンパーの写真はコチラから!
>>ピラーとドアパネルにUS製サーウィンヴェガのスピーカーをインストール。そのカラーに合わせてパネル類をシボ取り加工してレッドペイントしている。
>>US化を加速させるべく、ダコタデジタルメーター&バドニック製ステアリングをセット。極上サウンドとCOOLなデザインを兼ね備えた技ありインストールだ♪
>>その昔、SBM総合司会を務めるMCカモが大金氏に「30プリウス純正バンパーとハイエースのⅢ型純正バンパーをイイ感じに2コイチにして」と無理難題を依頼。そのバンパーを型取りし、製品化した幻のⅢ型用バンパー(販売用HPもなく、入手方法は不明)をブラックアウトし装着したマスクがハイライト。Ⅲ型とヘッドライト形状が異なるⅣ型に違和感なくフィットさせるべく、ヘッドライト形状に合わせてバンパー加工を施している。さらに、Ⅳ型ハイエース最大の特徴とも言える純正ラージTグリルの下部をバンパー形状に合わせて大胆にスライス。Ⅲ型用バンパーをチリなく装着し、マスクは年式不明な出で立ちとなった。
>>グリル下部をスライスしたことにより生まれた横のラインに合わせ、純正ボンネット中央部の下方へわずかに出っ張る部分をカット。エンブレムはスムージングし、スッキリとしたマスクに仕上げている。
>>プリウスフォグの上部ウインカーは使用しないので、サラッとFelixを入れてキュートさを演出しているゾ♪
>>往年のUSバニングライクな絶妙ヒップアップスタイルが国産バンからアメリカンムードを醸し出す一因。ドアミラーやドアハンドルなどはDX用に変更し、グレードダウン。さらに、レインガーターに100系用ブラックモールを装着してブラックアウトし、白いボディを引き締めてCOOLに演出している。ちなみに、ピンストの「5135」はショーネームで、オーナーの地元の「小砂(こいさご)」をアピールしている。単純に屋号を入れてもつまらないと、地名の読み方を数字に置き換えた遊び心も独創的だ。
『カスタムCAR』2019年10月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ナローボディ・バンS-GL/2014年型
SOURCE:ジムインダストリー、GHOST PINSTRIPE
PHOTO & TEXT/ノグチケイスケ