【希少な当時物パーツのオンパレード!】昭和ムード満点なブタケツローレル!!

昭和の改造車ブタケツローレル

       
突き詰めたのはクリーンな純ベタ仕様
時を超え現代に蘇る美しき昭和の改造車

【画像11枚】純正シルエットを崩さぬ美麗スタンス、ド派手ベイに収まる王道L28改チューンドは必見! 詳細はココから!!

ムラサキ、ツリ目、ワイドホイール。
まるでプラモの箱絵か昭和の写真でも見るようなブタケツローレル。
そう、こんなにもレベルの高っけぇ昭和風ボーソー系車両が、今なおニッポンで現役続行中だってんだから、こんなにハッピー丸出しなことはないっス~!

オーナーは、漫画『シャコタン★ブギ』のハジメちゃん的ソアラからスタートし、ここ数年は230ローレル、ケンメリ、ハコスカと日産旧車を究めにかかる、根っからの街道レーサー野郎だ。

で、ハコスカを手放した後に入手したブタケツにも秘蔵の当時物パーツをわんさか注ぎ込み、ヤングオート全盛期を彷彿させるオトコ前な1台を完成させたときたモンだ。

「ボディラインには手をつけない。その代わりに車高はどこまでも低く、ホイールはできるだけ太く。これでシンプルでも存在感のあるクルマになる」

と、この道約30年で悟った哲学を出し惜しみナシで表現するが、実はこのへんの具体化については当時物にこだわらず、新しめのネタもミックスする柔軟性をみせる。

例えばサスは、オリジナルの車高調を作り、ノーサスアブのみ時代の乗り心地とは雲泥の差を実現。
さらに取り付けの際、マウント位置を内側にズラして、ノーマルのままでは8Jまでしか入らないフロントフェンダーに9J OUT23のシャドースポークをぶっ込むことに成功した。

リアもノーマルフェンダーでは限界サイズの10Jだが、インナーフェンダーの叩き上げにより、鬼低状態でも走行可能な足へと激的進化!

ここまで完璧な街道レーサーなど、歴史上皆無。
ノスタルジーな昭和の改造文化と平成のカスタム技術がマッチしたブタケツローレルよ、フォーエバー!




>>フロントに積むL28エンジンは前に乗っていたハコスカから引き継ぐ愛用の品で、東名φ89㎜ピストンによる3ℓボアアップ、ソレックス44PHH×3、ハイカム、ポート加工、フジツボ当時物競技用タコ足などをそろえて速さもバッチリ。


>>燃料供給が追いつかなくなった分は、トランク内のニスモ燃料ポンプ×2でまかなう。


>>泣く子も黙る当時物シャドー フロント9J OUT23、リア10J OUT36を無加工フェンダーにイン。車高調はワイブルームオリジナルの16段調整式を装着する。


>>フロントフェンダーを切ったり叩いたりせずに、9Jホイールを収める。このマジックのタネはストラットの取り付け位置加工にアリ。ストラットのアタマから見えるナナメのボルトがその動かぬ証拠だ!


>>リアはインナーフェンダーをバッチバチに叩き上げたおかげで、走れて低いこのフォルムを完成。テールパネルのラメ塗り、φ50mmハネ上げマフラーもそそるね~。


>>ヘッドライトは330セドグロ用異形角2灯をツリ目にセットし、中にはハロゲン色のLEDを仕込む。当時物のチンスポと新品ジャガーミラーが、在りし日の街道レーサーへと思いをしのばせるのだ!


>>オートルックの当時物フルバケシートがフロントにズドンっ! 4点式ロールバーも、モチのロンで当時物だ。


>>φ300mmのレザーステアリングもイルミネーション付き毛バリシフトノブも、’70~’80年代製造のレトロなアイテム。


>>天井でアヤしく輝くのは、マニア感涙の当時物シャンデリア。


>>ハートの吊り輪もぶらんぶら~ん♡ 昭和ちっくな演出がニクイ!


>>フロントダッシュのチンチラマットが、当時物仕様のダメを押す。


『カスタムCAR』2019年3月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ローレル/1974年型
SOURCE:ワイブルーム、天願ワークス

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/佐藤アキオ

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