【部品取り車をぶった切り!】ヘッド車もトレーラーも公認取得! “ライフピックアップ”の6輪生活♪

部品取りをトレーラーにしたライフPA

       
部品取りをぶった切りトレーラーに!
車検も乗り越えランデブー♥

【画像10点】ライフの公認取得の詳細はココをチェック!


ステップバンのピックアップモデルとなる正式車名“ライフピックアップ”。

その個体を白とミントグリーンのパステルツートンで塗り上げ、ファンシーな外観を構築。
合わせるホイールもピンクとブルーのパステルカラーが標準装備のクレージュ10インチをインすれば、車検パスな純正車高のままでも、可愛さまみれのレトロ軽トラのいっちょ上がりぃ〜!

だが、ライフピック歴約40年(!!)。
これまでに何台ものピックと浮名を流してきたオーナーの手にかかれば、これくらいはまだ序の口だ。
部品取り用として買ったピックアップをなんとか有効活用できないものかと思案した挙句に、リアから真っ二つに切って、本体の後ろをトコトコくっついてくるトレーラーにしちゃったのだ!

しかもこのトレーラー、何がスゴいって、車検の取り方がエゲツない。

通常トレーラーというのは、引っ張る側の性能を加味した上で、「このクルマでしか引っ張れないよ〜」という牽引車両の型式が車検証に記載される。

でも、これだと融通が効かないので、牽引車が壊れても別のクルマで引っ張れないし、クルマを買い替えるたびに車検を取り直さないとダメになる。

そこで、「重量やブレーキの基準値をクリアできたら、どのクルマで引っ張ってもいいよ〜」という制度が新たにできた。
これが俗に「950登録」と呼ばれるモノで、このピックはトレーラー側で「ライフピックでしか引けない」車検を取りつつ、ライフピック側でも950登録をクリアした。

つまり、どっちも適合条件に合致している、相思相愛のカップルなのだ♥

ゆるカワなルックスだけにあらず、登録上の難問も自力で突破するとは、オーナーのライフピックに対する愛は本物中のホンモノだ!



>>キュートなツートンボディに合わせてチョイスしたクレージュの10インチホイール(4.3J IN40)で、トレーラーまでの合計6輪を統一。車高はノーマルをキープするが、リアのアブソーバーは社外品に交換済み。引っ張る側と比べるとわかるが、トレーラーはベッド下方のプレスラインがスムージングしてある。


>>トレーラーのテールゲートを開いて、荷台を見学。ライフピックともども人工芝を敷いてオシャレしてます! ボディ側面に付く荷掛けフックはスムージング済みだ。


>>部品取り用に買ったピックアップのボディを捨てるのが忍びなく、思わずカットして網を張って、トレーラーに再利用。いわゆる慣性ブレーキのつかないタイプで、積載量は100kgまでOKだそうだ。


>>ピックアップのゲート下にある牽引部分にクローズアップ! ライフ用の専用パーツなんてないんで、メンバーを自作し、純正フレームのボルト穴を利用してボルトで固定したとのこと。トレーラーと合体するパートは7ピン+2インチボールの規格品。


>>ミニチュアの世界を見ているような錯覚に陥るが、これはれっきとした実写だ! 何よりもピック側でもトレーラー側でも車検を取っているのが最大のミソ。それと、トレーラーのテールレンズは純正だが、ライフピック側のテールレンズは、TNトラックの輸出用モデルに変えてある。どうやらレンズのカットの仕方が違うらしい。


>>WPC加工(金属疲労強度と摺動性向上を目的とした表面処理)を施したホークⅡ用ピストン流用で、400ccにボアアップ済み。さらにライフ用のツインキャブ、セミトラ化、大型コイルの採用、ホンダZ用5速ミッション移植と、走りはまったくもって問題ナッシング!!


>>純正のドアミラーはプラスチック製の黒くてちゃちいヤツ。それだとあまりにも残念すぎるんで、輸出用のステンレスミラーにチェンジして、キラキラ度を格段に上げる。


>>ホンダスポーツのロゴ入りステアリングを筆頭に、トリップ付きライフ用メーター、Z用リング付きメーター枠、遊びが少なくなるステップバン用リンケージ入りシフトレバーで内装は豪華に!


>>写真右上の黒いレバーでドアの開閉をするのだが、これ、同じホンダのTNトラックから、左下の大型アームレストはライフから移植したモノだという。マニアックすぎるぅ〜!


>>フロントスポイラーは、別のクルマのウレタンバンパーを加工して形成した逸品。白×パステルグリーンのツートンカラーは買ったときからの色だが、偶然にも塚越サンが初めて乗ったライフピックもこの色だったそうだ。


『カスタムCAR』2019年6月号掲載
BASE CAR:ライフ ピックアップ(PA)/1974年型
SOURCE:AQトレーラー、宮岡自動車、ケイズジェット、伊藤自動車

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/佐藤アキオ(rsf)

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