リア足ナローで極太リム履き!純正フェンダー死守で限界車高【画像10点】シャコタン2代目ルーチェの足元の秘密はココから!美しく鮮明なレッドボディ。
バイク用のメガホンマフラーから奏でるRE独特の排気音。
パッと見、そこまでヤンチャにせず、キレイに乗っている印象の2代目ルーチェだが、テーマでもある“車高短×純正フェンダー×極太ホイール”に注目すると、その足元のスペックに驚かずにはいられない。
「もちろんワークス系も嫌いじゃないんですが、叩き出しやオバフェンだといくらでも太いサイズが入りますよね。それがいつの間にか自然と純正フェンダーに収める方向になっていきました(笑)」とはオーナー。
注目はリア。2代目ルーチェの純正足周り構造は、リーフスプリング&リジットアクスル。
それらを取っ払い、GA61セリカXXの足回りをベースに、フレームからデフ、ロワアーム、メンバーごと加工した上で、ごっそり移植の離れ技を披露している。
「たまたま工場内にあったから移植しました。ほかの車種でもいけますが、ルーチェの車格を考えた場合、セリカXX以上に大きくなるとナローした意味がなくなるので、小ぶりな足が必須でしたね」
ごっそり換えたのにはほかにも意図があり、ルーチェのピッチは110。
装着できるホイールが極端に少ないため、4H・114.3にすることで、装着可能なホイールを増やす狙いもあった。
また、フロント足にもコダワリ注入。
当初はR31のストラットを入れていたが、S130用に変更。
これはR31用のほうが0.5J太いホイールを入れられるから。
また、R31用だとネガキャンになりヤンチャに見えるので、まっすぐ立たせるためにS130用を選んでいる。
旧車で純正フェンダー&太履き。この組み合わせの中毒性はハンパなく高い。
>>純正フェンダーに収めたリムは、リア14×10J、OUT36。タイヤはTOYOプロクセスT1R 225/40の超太履き。40年前のクルマのタイヤハウスのクリアランスを知る人なら、このサイズがいかにスゴいかリアルに伝わる。ちなみにフロントは14×9J、OUT24、タイヤは195/45を装着する。
>>小振りなフェンダーミラーは、旧車カスタムには欠かせないバッカミラー。ブラックのみのペイントだと大人しめなので、ラメ噴きでキラキラコーデとしている。
>>前後とも外装はほぼストック。ホイールは再販され、今なお新品を購入できるテクノファントム。「本当は13インチ希望でしたが、デザインが気に入ったので購入。13インチだと太いタイヤがないので、今回購入した1ピースの14インチがいいサイズ感でしたね」
>>美しいレッドボディで、そこまでヤンチャにせず、キレイに乗っている印象を受ける。だが、純正フェンダーを死守し、テクノファントム10Jをブチ込む足回りは驚愕だ!
>>インパネはとくに触らず、Φ30の当時もの小径ステアリングを装着。ホーンボタンにはチーム名を入れている。運転席のシートはオートルックのフルバケをブチ込み、助手席はカプチーノ用をセット。リアシートとともに黒革で張り替えた。3点ロールバーも組み込み、見応えは十分!
>>昨年2月に購入したベース車は、前オーナーがコスモ用の12Aに換装。WEBER(ウェーバー)キャブ仕様にしているが、「(購入後は)エンジンの調子をよくしたくらい」とのこと。
>>ナローしてでも落とすことにこだわりまくり。「元はホーシングなので、セミトレーリングアームに換えてまで、ハの字になっているルーチェはいないですよね」とは、オーナーの弁。リアの足回りはGA61セリカXXとごっそり交換。また、セミトレアームのマウント位置を4cm程度内側にオフセット。コイルスプリングは取り除き、ショックマウントはシャコタン対応とするため、アーム下方に移設。ドラシャもナロー加工済みだ。また、セミトレアームやデフカバーはクロームがけもされている。
『カスタムCAR』2018年6月号掲載
BASE CAR:ルーチェ・ハードトップ/1978年型
SOURCE:RESPECT