美しく鮮明なレッドボディ。バイク用のメガホンマフラーから奏でるRE独特の排気音。パッと見、そこまでヤンチャにせずキレイに乗っている印象の2代目ルーチェだが、テーマでもある“車高短×純正フェンダー×極太ホイール”に注目すると、その足元のスペックに驚かずにはいられない。製作したのは、旧車ナローのスペシャリストである浜松リスペクトの代表だ。
「もちろんワークス系も嫌いじゃないんですが、叩き出しやオバフェンだといくらでも太いサイズが入りますよね。それがいつの間にか自然と純正フェンダーに収める方向になっていきました(笑)」
注目はリア。2代目ルーチェの純正足はリーフスプリング&リジットアクスル。それらを取っ払いGA61セリカXXの足回りをベースに、フレームからデフ、ロワアーム、メンバーごと加工した上でごっそり移植の離れ技を披露。
「たまたま工場内にあったから移植しました。ほかの車種でもいけますが、ルーチェの車格を考えた場合、セリカXX以上に大きくなるとナローした意味がなくなるので小ぶりな足が必須でしたね」
ごっそり換えたのにはほかにも意図があり、ルーチェのピッチは110。装着できるホイールが極端に少ないため、4H・114.3にすることで、装着可能なホイールを増やす狙いもあった。
また、フロントの足回りにもコダワリ注入。当初はR31のストラットを入れていたが、S130用に変更。これはR31用のほうが0.5J太いホイールを入れられるから。また、R31用だとネガキャンになりヤンチャに見えるので、まっすぐ立たせるためにS130用を選んでいる。
旧車で純正フェンダー&太履き。この組み合わせの中毒性はハンパなく高い。
【画像10枚】激低車高の秘密は、リア足大胆加工!全貌はこちら!>>インパネはとくに触らず、Φ30の当時もの小径ステアリングを装着。ホーンボタンには、自身が入るチーム名を入れた。
>>運転席のシートはオートルックのフルバケぶち込み、助手席はカプチーノ用をセットし、リアシートとともに黒革で張り替えた。3点ロールバーも組み込み、見ごたえは十分!
初出:カスタムCAR 2018年6月号 Vol.476
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Base Car:1978年型 ルーチェ・ハードトップ
協力:RESPECT