【スキマ的オールドスクールベースに萌え】超マイナー車を我流カスタムでイケイケに!

Base Car:1977年式 コロナバン(TT106V)

       
ガッツリ落とした車高で履きこなしたホイールは、1990年の銘品 、ボイド・ニンジャ17インチ。キャリアに背負ったBMXはともにビンテージモノだ。肝心のベースは旧車ファンすらパッと車名が思い浮かばないほどの超マイナー車なのに、やけにイカしてるのがヤバい♪



 茨城のショップ「ノーティス」の母体「カズミ石油」に勤務するオーナーが所有するこの不認知系オールド2BOXは、昭和48〜53年に販売された5代目トヨペットコロナの後期TT106型バン。マニアの間では「安全コロナ」と呼ばれるモデルで、実用車として人気はあった。が、特徴のない平凡グルマゆえ価値が見い出されず、今となっては絶滅危惧種だ。

 国産オールドカーカスタムの世界でもコロナといえば、1960年の3代目バリカン以外は見向きもされない……、が不変の図式。そんな背景もあり、長年バリカンコロナをイジってきたノーティスが、我流レシピを安全コロナに落とし込むことで、現代感覚のいなせなオールドスクール仕様として蘇ったワケ。

 ボイド履きゆえ1990年ルックと思われそうだが、実際の1990年代カスタムはボディのスムージングやフルカラードペイントで商用車感を打ち消すのが鉄則。が、時代は変わり、国産セブンティーズ貨物車も素材を生かしたカスタムが市民権を得たゆえ当時仕様は避け、外観はフェンダーミラーレスのストック重視とした。



 実は、オーナーの職場のボスかつカスタムの指南役であるノーティス代表は、 HCS草分け時代から国産オールドカー&ホッドロッドカスタムにドップリ浸かってきたリアル1990年の生き証人。カスタムのサジ加減もストックの魅力も熟知した超ベテランだけに、王道を外した脱力アプローチであっても、抜群にキマった姿を見せちゃうのでアリマス!

【画像7枚】王道はつまらない。自分を貫き通し完成させたクルマを平凡グルマとは言わせない!全貌はこちら!


>>シートは張り替えではなく新車時からのオリジナル。中級グレードのデラックスのため、黒ビニールレザー&ファブリック生地のセパレートタイプが標準となる。


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>>グレーのダッシュカウルに色を合わせたステアリングは、ホイールと同時期のボイド当時物”Posie”(ポジー)。4速MTのシフターはスナップオンのドライバーのグリップを加工流用。


初出:カスタムCAR 2020年2月号 Vol.496

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1977年型 コロナバン(TT106V)
協力:カズミオートショップ&NOTICE HOT ROD Custom

PHOTO / 佐藤亮太 TEXT / コンヒデキ

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