【現代に甦ったスポーツコンパクト】“ワイスピブーム前夜”のオーラを醸し出すインテグラ

       
現代のシャコタンカスタムは深リムありきの“ツラとキャンバー”にストイックにこだわってナンボの世界。昨年このDBインテを手にした当初は、フルアームの足回りでCCWのアメ鍛履きのスタンス系だったが、とある日オーナーは「オレの求めるカッコよさはコレジャナイ……」と感じるようになったそう。
 そんなオーナーは20代の頃、トラッドサニーのUSセントラ仕様でローコンにハマり、スポコンブーム時代は関西の有名チームに所属。当時の愛車、シビックフェリオで本誌を飾ったこともあるカスタムコンパクト一筋のアラフィフ世代だ。そんな20世紀のUSカスタムを引きずる世代にしてみれば、ホイールとタイヤはフェンダー奥に引っ込めるorハミタイこそが“US的シャコタン美”の不変の定理となるのだ。


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 往年のスポコン仲間とそんな思い出話にふけっていた矢先、衝動買いしたのが「+81モータースポーツ」という当時世代しか知らないであろうスポコンホイールの中古品。



18×7・5J IN 38の当時の王道サイズを愛車インテにハメてみたところ、若かりし頃のスポ魂がムラムラッと再び目覚め、昔の記憶で思いつくまま自らの理想形でリメイクを敢行。アーリースタイルの当時スポコンに大変身を遂げたのがこの姿となる。


 足元ありきの当時仕様のキモは、映画『ワイルド・スピード』の影響でスポコンがド派手になる前の2000年前後のトレンドを再現したところ。エアロレスでの羽根付きやシンプルなバイナルグラフィックスがまさしくソレ。

 

 アジア系の不良少年たちが、車高ベタベタのホンダ車でストリートレースを繰り広げていた草創期のLAスポコンがまさにこんな雰囲気。’90年代のリアルタイムを謳歌した生き証人ならではの当時感ムンムンな再現度の高さに感服っス!

『カスタムCAR』2020年12月号掲載
BASE CAR:インテグラ 1999年型

PHOTO/稲田浩章 TEXT/コンヒデキ

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