【見た目はキュートでも走りはHOT】いにしえのミニマルスリーパー!

       
ライフ・ステップバンといえば新車当時は残念なほど人気が上がらず、わずか2年で生産が終了。しかし、その後はカスタムベースとして脚光を浴び、現在も多くのファンに愛される希有な存在だ。 



そんなステップバンを自らレストアし、エンジンから足回りまでモデファイをプライベーターが行ったのがこの1台。
スーパーデラックス純正にリペイントされたボディにミラココア純正キャリアを加工流用。
ホワイトリボンを合わせたリムも相まってキュートな仕上がりだが、
その中身はピリ辛HOT! プチスリーパー的なフィニッシュに注目なのである。



まずはエンジン周り。社外のオーバーサイズピストンを投入。その性能をさらに引き上げるためキャブはFCRをセット。加えて吸気効率を変える2種類のファンネルを製作し、用途に合わせて2つのエンジンレスポンスが楽しめるようセッティング。さらにミッションはローギアード設定のノーマル4速から、ライフの5速に積み替え高速巡行もこなせるパフォーマンスを手に入れているのだ。



足回りもパフォーマンスに合わせて改良済み。サスは車高を落とすだけでなく、軽耐久の地方選でシリーズチャンピオンを獲得した経験を生かした走れる仕様に。フロントには耐久レースで使用していたトゥデイの車高調をセットしつつ、アーム類の角度も適正化するためナックルをショート加工。さらにスタビも強化してハンドリングと安定性をアップ。リアはローバーミニのフロント用ダンパーを使い、ロワードしながらも踏み込めるセッティングへと導いた。




従来のカスタムとは確実に違う、走りの素養を高めたフィニッシュ。時を超えて愛され続けるステップバンだからこそ、深化はさらに続いているのだ。

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カスタムCAR』2021年12月号掲載
●ベースカー/ライフ・ステップバン・スーパーデラックス 1972年型

PHOTO/清水良太郎 TEXT/渡邊大輔

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