【えっ?これがハイエース?】鉄と木で飾り立てられた超絶ワーキングVAN!!(後編)

       
インダストリアルな内装にマッチする外装って何? その質問の答えとしてストライカーズが弾き出したのは、ミリタリー系のアイテムたちだ。



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まずボディ全体にツヤ消しチャコールのラッピングを巻いて、レーダーに映らない戦闘機“ステルス”のごときアヤしい気配で特大ボディを包み込む。そして、アメリカ空軍で実際に使われている書体を使って、機体記号ちっくな番号をドアやボディ後端に記すのだ。こーなるとアルポリ板で窓埋めされたサイドの窓の、ナナメにくり抜かれた部分が飛行機の後退翼みたいに見えてくるから、おもしろいったらありゃしない。



これだけでもアクの強さにマンマン満足だが、ストライカーズにとって本番はここから。オハコとも言えるエアブラシで描いた鉄板継ぎ合わせ調ラインが質感を高め、アルポリ板でワンオフしたダミーの蝶番やドアハンドル周りの補強が、それっぽさをしこたま増強。室内でも活躍している滑り止め流用のビス留めも、上から下まで徹底バラ撒き完了だ。

あと、オバフェンやルーフを飾るバイザー、ブッシュガード、ライトガードとかも付いてるけど、これ、市販品は1つもナシ。オバフェンは他車用のドアバイザーを切ったものだし、そのほかの外装パーツはアルポリ板製のワンオフ。ガードは鉄板や鉄棒を曲げて叩いてグリルやライトにジャストなカタチに造形。最後に全部まとめてエイジング処理もぶっ込んで、使い古しの“味”もトッピングだ★



「材料が『ここで曲げてくれ! ここに付けてくれ!』とささやいてくるんだよね〜(笑)」とは、ストライカーズデザイン代表の言葉だが、その技術と感覚、素材と会話できる能力は、他のだれにもマネは不可。中も外も、“ストライカーズらしさ”にあふれたハイエース。この出来、インパクトデカすぎて、もうたまらんのですわっ!!


【『カスタムCAR』2021年10月号掲載】

BASE CAR:ハイエース・グランドキャビン 2016年型
SOURCE:ストライカーズデザイン

PHOTO/南井浩孝

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