少年時代は、映画『トラック野郎』シリーズに熱中し、私生活ではデコチャリ製作に励んでいた。少年時代の夢を実現させ、個性とトータルバランスを重視して、愛車の三代目一番星を華麗にアートアップ。他車と一線を画すスタイル&存在感を周囲に振りまいている。
アートショップ岩永がフルプロデュースしたスタイルは「レトロとモダンのテイストをバランスよく織り交ぜました」というもの。なかでも、前方へ大きく張り出したミラーステーと最上部にサクラ柄のアンドンを備えたハシゴは、伝説の一番星号を意識して、素材に上質のしぼりパイプを選択。鏡面主体の硬質なスタイルに適度な「動き」を与えることに成功している。
また、前面に筒出しステンレスを並べた平型バイザーや、舟型基調の可動式フロントバンパー、キャブルーフに搭載した8角ロケット×4発など、オリジナリティに富んだ大型パーツ群も必見のビューポイント。往年のV字マーカーイメージで配置したフロントパネルの異形アンドンも、目の肥えたアートファンを楽しませるに十分だ。
色鮮やかなメインアンドンや、ホイールスピナーなど、ディテールを彩るコーディネートも秀逸。今後はケツブタのカサ上げやプロテク背面へのペイントを予定しているという。
【写真6点】伝説の一番星号を意識。カミオン20010年12月号トップアートをもとに再構成