地場での建材輸送に従事しながら、愛車・裕也丸をレトロモダンで飾り上げている。キャブ周りには、精巧なアレンジでオリジナリティをアピールする大型パーツを多投。薄型の平型バイザーは、前面に緑のLED、側面に丸棒をデザインした秀作品で、菱抜きデザインをあしらったミラーステーとのマッチングも上々だ。
また、ボトムエンドには、哥麿会の田島会長から譲り受けたラッセル戻しを装着。小ぶりながらも、ピカイチの個性と輝きを放っている。そのほか、ウロコステンレス素材を用いた巨大バスマークも抜群の存在感をアピール。黒塗りキャブとの美しいコントラストも特筆ポイントだ。
一方、2段サイドバンパーを中心とした箱下周りのコーディネートも秀逸で、「星抜き+白いカラーパネル」をアクセントにしたバスフェンダーや、左右のアンドンにお孫さんの名前を刻んだリアバンパーも見応え十分。計9発の丸テールを整然と配したリアアンダースペースも一見の価値を有している。撮影後には岩井看板の手腕を借りて、アオリにニック、ケツブタに名文句をペイントしたという裕也丸。2t車ベースながらも、ベテランオーナーの面目躍如たる采配で、随所に「粋」な見どころを散りばめている。
【写真6点】精巧なアレンジでオリジナリティをアピール。カミオン20010年12月号トップアートをもとに再構成