’80年代後半から’90年代初頭のアートを意識して、ウロコステンレスと鏡面ステンレスをコンビネーション。味わい深いウイング車を完成させた。
キャブパートは、前面にマーカーを並べた平型バイザーと丸パイプを基調としたコの字型ミラーステー、丸フォグを2発装備したキャデラックバンパーで完全武装。さらに4Dのグリルに840フォワード用ライトを奥目で組み合わせ、レトロモダンスタイルのフロントマスクを創出した。バイザーのミミにあしらった丸棒の格子デザインや“大漁船”と入れられたウイングマークなど、ディテールにも見どころを用意している。
さらに当時モノのしぼりパイプ製キャブハシゴや丸パイプ4段仕様のサイドバンパー、ウロコステンレスのフェンダー&泥除けステーなど魅力的なパーツを大量投入。加えてウイングトップには大型のバスロケットも装備され、このクルマのアート性を昇華させている。写真では見えにくいが、フロントバンパーの足かけ内側やリアバンパーの深掘り内側にまでウロコステンレスを使用するなど、こだわり満載の1台だ。
【写真7点】味わい深いディテール群。カミオン2012年12月号トップアートをもとに再構成