キャブ周りは、上方に展望台のような角パイプを組み上げて製作した飾りをプラスした平型バイザーを装備し、さらに大きく張り出した3Dデザインの角おこしパイプ4本仕様のミラーステーでキメる。バイザー前面にはお気に入りの文句を入れたアンドンをセットし、角おこしパイプで構成したミミには菱形棒チップを配するなど、ディテールの見応えアップにも余念がない。
そして、注目せずにはいられないのが、キャブボトムに鎮座して豪快さを引き上げている舟型バンパーだ。60cmの厚みを有し、前面上段には6角深掘りを左右4連ずつフィーチャー。この部分にはラウンドマーカーを忍ばせており、ナイトシーンで威力を発揮する。さらにナンバーボックスの下部には筒出しを4発装着して、ジュエリーマーカーをビルトイン。ナンバー枠の周囲にはパイロットランプを装備するなど、光りモノはかなり充実している。
また、フロントバンパー上部とサイドバンパー上部に採用した菱折り加工を施した鏡面ステンレスは、見逃すことのできない秀逸なアートポイント。複雑に面が入り組んだ高級感たっぷりの質感が魅力的で、ワンランク上のクオリティを付け加えることに成功している。 硬派で豪快なイメージのなかに光るハイクオリティなパーツチョイスが高次元でマッチングした中西丸。街道筋で注目を浴びること間違いなしのその雄姿は威厳に満ちている。
【写真6点】硬派さとモダンテイストの協演。カミオン2010年6月号トップアートをもとに再構成