トップパートは鳥カゴ型シートキャリアに平型バイザー、菱形棒チップをあしらった角おこしパイプ2本仕様のミラーステーという構成。シートキャリアとバイザーは、どちらにも2段マーカーを採用して統一感を演出している。さらにバイザー付きのメインアンドンや赤色回転灯、ビッグホーンをプラスすることで、見応え満点に飾り上げている。
フロントバンパーにはオーソドックスな舟型をチョイスしているが、コーナー部に赤のフォグランプを採用してオリジナリティを主張することを忘れていない。
このバンパーにセットしたアンドン、フロントマスクに装着した弁当箱やバスマークはすべて桃太郎の作品。ブルーからグリーンへと変わるグラデーションがレトロムードいっぱいだ。丸パイプで組まれたハシゴとともに、クルマ全体のイメージ作りに大きく貢献している。
また、手の入れにくいカーキャリアの荷台部分もしっかりと飾り上げられている。荷台サイドはステンレスですべてカバーされ、マーカーランプがズラリと並ぶ。さらにリアアオリには「恵比寿さまと大黒さま」の縁起のいいペイントが入り、その下に角テールを10連で装備。
アートアップが難しい部分にも、しっかりと手を入れているあたりは、オーナーのアートに対する情熱を感じさせる。 今後はリア周りのリニューアルなどを考えているという。マイペースで末永く、アートを楽しんでほしい。
【写真7点】みなぎるレトロエッセンス。カミオン2008年12月号トップアートをもとに再構成