紳綾丸☆紗奈號 忘れ得ぬ昭和アートの息吹を自らの手で再現したファイター

プロテクやアオリに描かれたペイントは、アメリカンバイクなどを手がけるstudio 130 "switch"の作品。ピンストライプなどで磨いた筆書きの腕前が存分に発揮されている。

       


昭和時代のアートの息吹が忘れられないというオーナーはアート車の製作にあたり、まずはベース車探しから始めたというこだわりぶりだ。途中トラック仲間がこぞって手を貸し、できる部分は自分たちで製作。公認車検を取得した仕事車であることも自慢のポイントだ。なお、ニックの由来は二人の愛息と、愛娘の名前だ。

製作過程を振り返ると、まずボディが手に入り、その後シャシーを入手した。その結果5800mmの荷台用シャシーに6000mmのボディを架装するいわば規格外のクルマが誕生した。この規格外のクルマをバランスよく飾るため、各パーツのサイズは自身が導き出したそうだ。均整のとれたプロポーションを実現している。 キャブには平型バイザー、コの字型ミラーステー、キャデラックバンパーと’80年代スタイルのパーツが並ぶ。さらに父譲りのレリーフや弁当箱アンドンなどで、完成度を高めている。プロテク背面とアオリ3面には、筆書きのペイントをフィーチャーし、アート車らしい華やかさとともに昭和時代のノスタルジーを見事に表現している。

【写真6点】忘れ得ぬ昭和アートの息吹。

カミオン2012年2月号トップアートをもとに再構成

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