「メタリック系の薄紫×白」のツートーンカラーで、秀麗なコントラストを披露するボディカラーもさることながら、アートの目玉は自身が自作したという秀作パーツの数々だ。なかでも、キャブトップに装着したミラーステーは、1m20cmという圧倒的な張り出しに加え、角おこしパイプの間に菱形棒チップをあしらうなど、ディテールメイクも見応え十分だ。
また、キャブボトムには工作精度に優れたキャデラックバンパーを採用。前面にミラーアンドン、両サイドになまずマーカーを配すなど、随所にみどころを散りばめている。
一方、鉄骨で鳥居風のプロテクターを造作したボディ周りは、約25cmのカサ上げを図った荷台と、その下方スペースをカバーする2段サイドバンパーのマッチメイクが秀逸。また、ケツブタに目を向けると、自身で筆を執った“常陸乃國”の文字ペイントや、FRPでこしらえた筒出しの角テールボックス、エッチングステンレスをステーに用いた小型リアバンパーなど、他車とは一線を画す独創派メイクがてんこ盛りだ。
そのほか、フロントに車幅灯タイプのホイールマーカーを組み合わせたり、ルーフ上のビッグホーンにキャブ同色塗りを施したり、ヘッドライト上方をステンレスのアイラインでメイクアップしたりと、ディテールを彩る各種アレンジも特筆すべきビューポイント。撮影後には荷台を箱に載せ換えたというから、好奇心旺盛な早川さんの目指す世界は広がるばかりだ。
【写真6点】独創派メイクがてんこ盛り!カミオン2008年8月号トップアートをもとに再構成