零戦 すずき文字と高品位パーツでファンを魅了する注目の三菱ふそうファイター

建設材料を運ぶオーナーがワッパを握る車載クレーン車は、美麗な鏡面パーツ&ペイントをバランスよく組み合わせて、「上質の関東風テイストを目指した」魅力あふれる1台だ。

       



注目すべきは、徳島県でおそらく初となるすずき工芸のペイント。アオリ3面にすずき工芸お得意の“波絵”を描くと同時に、ケツブタにはニックネームを象徴する“零戦”をペイント。モノトーンを基調としながらも鮮やかな色彩を放つ“零戦”の存在感は格別で、リアビューの目玉として異彩を放っている。

加えて、ドア周りやクレーンのアーム、各種アンドンにもすずき工芸の筆致を光らせるなど、全身に名匠の「粋」を散りばめた秀逸スタイルで、地元徳島のトラッカーとアート・ファンを大いに楽しませている。
一方、精悍な舟型バンパーや菱形棒チップをあしらったミラーステーなど、上質の鏡面素材で統一を図った大型パーツ類も魅力的な仕上がりを披露。

舟型バンパーを起点に、サイドバンパー&バスフェンダーを介してリアエンドへと流れるボトムラインも、関東風らしい気品をたずさえており、クレーンとのバランスを配慮して約10cmの根太上げに抑えた荷台とのマッチングもピカイチだ。

そのほか、プロテクター後方に備えた煙突マフラーや、ミラーステーと同様に菱形棒チップを装着したドアバイザー、リアの足もとでセンスよく光り輝くホイールマーカーなど、随所にみどころが目白押し。

今後はシートキャリアやハシゴの装着、さらには、舟型バンパーからキャデラックバンパーへのリメイクなど、まだまだ大きくスタイルを進化させていく予定だという。

【写真7点】すずき文字を全方位から堪能。

カミオン2008年5月号トップアートをもとに再構成

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