伝統のニックネームを引き継いだ九州の前衛的トレーラ 二代目監禁丸

トレーラらしい迫力を演出する120φの極太煙突マフラー。熱による変色を防ぐために、先端は二重構造を採用している。

       



ブラックのキャブにグリーンのドア。大量に吹き付けられたレインボーラメが、光りを浴びて輝く。なかなか特徴的なカラーリングだが、実はこのカラーは丸健商事のコーポレートカラー。丸健商事の社長も昔からのアート好きで、自らも監禁丸を名乗り活躍していた人物。その社長からニックを引き継ぎ、作り上げたのがこの二代目監禁丸だ。

バスマークやエンブレムをすべて排除し、フルブラックで塗り固めたマスクには、大型のステンレスパーツをフィーチャー。キャブトップに装着した平型2段バイザーは、ホワイトのカラーパネルをあしらった上段のさらに上方に、角おこしパイプで製作した王冠的パーツを追加して見応えが倍増。

こちらも角おこしパイプを用いた4本仕様3Dタイプミラーステーとの組み合わせは実にボリューミーで、迫力に満ちたトップパートを形成している。

一方の下周りでは、左右に3段のアンドンスペースと丸テールを仕込んだ2段の深掘りを備えるなど凝ったデザインを採用した舟型バンパーと、2列でLEDマーカーを配置したサイドバンパーが安定感をもたらす。

キャブ後方には、トレーラの王道である極太煙突マフラーを背負うなど、制約の多いベース車でありながら前衛的に飾り上げた1台だ。

【写真5枚】前衛的なデザインをより詳しく。

カミオン2011年3月号トップアートをもとに再構成

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