男の城 海賊船のイメージと内に秘めた熱き男の血 ブラックパール号

シンプルな飾りが好きという言葉のとおり、室内には余分な装飾はほとんどない。フラット部分も助手席は残されており、通常のシートとしても使用できる。

       


仕事車らしくエクステリアもコンセプトはシンプルアート。荷台のステンレス巻きや突き出した煙突マフラーで、嫌みなく個性を主張しているあたりが大人のアートを感じさせる。なお、オーナーはこのクルマで高級砂を運ぶほか、重機オペレーターとしても活躍。

会社名も入っていないダンプはまるで海賊船のようだからという理由でブラックパール号と名付けた。内装には内に秘めた熱き男の血を表現するかのように、ワインレッドのレザーを採用している。

そんなオーナー、実はクラブメンバーのクルマも手がける知る人ぞ知るハンドメイダー。これまでに仕上げたクルマは、5台以上もあるそうだ。もちろんこの内装もハンドメイド。

比較的硬いレザーを使いつつ、果敢にボタン締めにチャレンジしたあたりに、その腕前の確かさがうかがえる。 シンプルな室内にあって、天井部分はシャンデリアとネオン管でしっかりアート。光りをよく反射するレザーとのコンビネーションで、幻想的なナイトシーンを演出する。シンプルななかにキラリと光る個性を秘めた、大人の男の城といえる。 

各所の写真2枚

2014年2月号をもとに再構成

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