ベスト5 オールステンレスボディが琵琶湖に映える姫宝丸

バイザーの前面に見られるようにステンレスメイクが秀逸な姫宝丸。

       



姫宝丸は、現在3台ある。大型車はベスト5で紹介済みだ。さて、今回登場の4t車は、おそらく、オールステンレスを使ったものでは、最右翼といっていいほどの出来映え。

そのセンスの良さから「琵琶湖の貴公子」といわれるのもうなずけよう。架装はすべて高橋ボディで仕上げた。

「架装に3か月かけてます。総額で800万円ぐらい、ドアはウロコステンレスをすべて巻いているから、ビスのとめあとはないよ。仕上げがきれいでしょう。ボデイもすべてステンレスだから、サビがでないし、洗車もラクだね」。

ヘッドライトはポッシュの角目、足はアルミホイールで決めている。シートキャリアのロケット、箱上のロケットなど、細かいところにお金をかけているのがわかる。

「この4Eターボは58年型、2年間で約6万km走っている。関西を中心に仕事をしているので、めったに東京方面にはいかないなあ。よく休みのとき写真撮りに滋賀までチビッコたちがくる。最近は現役トラッカーもよくくるよ。このように仕上げるノウハウを聞きにね」。

これだけお金をかけて、いったい何年乗ればモトが取れるのか。おそらく10年以上乗らないと、収支は合わないのではないのか? こうなるとトラック野郎の最高のぜいたくになる。

「ハンドルを握ってても、いつも安全運転。飛ばしたりしないし、無理な割り込みもやらんよ。 1度、ドカンとやったら修理するの大変だからね」。

−−ドライバーの最後の言葉にあるように、トラックの飾りは交通安全に貢献していると思うんです。

各所の写真はコチラから。

文:編集部 カミオン1985年4月号をもとに再構成

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