ベスト5 赤城おろしに負けじと頑張る鮮烈ダンプ 若林建材

華やかに掲げられたアンドン。ダンプ稼業にたずさわる男の美学が刻まれている。



ページの綴じ部分にキャブがかかり、とても見苦しい仕上がり。ベース車を「三菱ふそう」と紹介していたことと合わせ、ここに訂正してお詫び申し上げます。大変失礼致しました。

白とブルーのツートンカラーが、さわやかさをかもしだしている。 ベース車はいすゞ10t車。’88年9月に新車で購入し、約200万円かけて飾ってある。

「グリルはメッキでバッチリ決めた。 まだまだ飾るところはいっぱいあるんです。でも、これで200万円はかけてます。あと200万円はかけるつもり。関東一のダンプにしたいと思っているんだ」。


キャデラックバンパーは出し幅を抑え気味に。ステップ部分にはメッキカバーを装着し清潔感を向上。

赤城おろしの厳しい北関東で、砂、ジャリなどを連日運搬している。


ちなみに当時の誌面では「アンドン文字にひと工夫ほしい」とダメ出し。何がもうひと工夫ほしいのかナゾだ。

「会社に2台あるんだけど、飾りはじめて日は浅いんですよ。しかし、哥麿会に入った以上、それに恥じないものにしていかないとね。もう1台のトラックも200万円かけてあります」。

関東のダンプは、関西と飾るポイントが違っている。一目見て、これは関東か関西かわかる。また、宮城、福島など東北も個性がきわだっている。どれが一番とは決められないが、それぞれに良さがある。

清水さんのダンプは、そんな意味からいっても関東のダンプらしい飾りだ。

「まだまだですけどね。これから内装を50万円位かけてやるつもりなんです。それとサイドバンパーを関西風にアルミステンレスをふんだんに使って決めたいな。いつもカミオンをみてるけど、いいのがあると真似したくなる。オレのも、みんなが真似するような出来栄えにしていきたいな」。


丸リングハシゴにはブルーのリング付きマーカーを装着。最下段はあえて付けなかった?

ダンプは、保冷車のようにイラストを描きファッショナブルに、とはまいらない。そこが苦労するところであり、やりがいもあるのであろう。

文:編集部 カミオン1985年1月号をもとに再構成

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