【オトコの休日】バス釣り専用の秘密基地は、リノベしたウォークスルーバン!

Base Car:1991年型 ミラ ウォークスルーバン|ウォークスルーバンとフローターフィッシング

       
慌ただしく過ぎていく日々を乗り越え、たどり着いたHoliday。今日は相棒のオフタイム・ビークルを走らせ、都会の喧噪から抜け出すランナウェイ。水辺のアクティビティを楽しみながら自然と一体になるオトコたちの休日。ミラウォークスルーバンに荷物を積んでフローターフィッシングで自然を満喫。そんなオトコにまずフォーカス。

何もかも忘れてオトコ一匹、オフタイム

 自然な時間にあふれていた子どもの頃や独身時代と比べると、年を重ね結婚、仕事や育児にetc...。せかんがいう”大人”になるにつけ、責任と義務にがんじがらめになる毎日にちょっぴり嫌気が差してやいませんか?
 
 いやいや、確かに子どもや愛する奥さんと過ごす時間もかけがえのないモノだけど。オヤジや夫という肩書は一旦忘れて、自由なただの”オトコ”に戻りたいときだってある。そんな時は相棒のオフタイム・ビークルを走らせてショートトリップ・大自然の中で思う存分リフレッシュすれば明日への活力も満タンチャージ。そんなロンリーハッピーなホリデーライフが、人生を楽しむ秘訣だったりして。

家以外の居場所を求めて… 完成したのは小さな相棒


 実家は自動車修理・販売などを生業いする街のクルマ屋サン。そこで育った少年時代のオーナーは「ものイジリ」の楽しさに自然と目覚める。釣りにハマったのもルアーをいじる楽しさを知ったのが一因だとか。



 大人になると釣りのほかにもサーフィンやバイクなども嗜むようになった彼は、オヤジさんの後を継ぎ、結婚といった人生の転機を迎える。そしてオーナーは子を持つ親になったわけだが、家庭や仕事場とは別に、思う存分「ひとり」を満喫できる場所が欲しくなる。そんな時に目についたのが、エンジンブローで引き取ったMIRA WALK THROUGH VANだった。軽規格ながら、室内高はゆったりなこのクルマを、仕事が終わってからの時間を使ってリノベーション。キャンピングカーの製作なども行う本業の腕を生かし、定員1名に丁度いい、車中泊までこなせる自分専用のオフタイム・ビークルを完成させた。



 休みの日になると、コイツに遊び道具を乗せて東西奔走。ちょっと古い軽自動車なので、パワー不足はご愛敬。しかし、楽しみが待つスポットまでののんびりドライブも、ひとり気侭な楽しい時間だったりするのだ。今日は本格シーズンが到来したバスフィッシングへ出発。フローターで水面に浮かびながら、バスが居るおいしいポイントまで最接近。自然と一体になりながら竿を投げる瞬間が、オーナーにとって極上のチルアウトタイムだ。

【画像13枚】手狭なスペースだから心地よい、おひとり様専用秘密基地。詳細はコチラ!



>>木目調の素材を用いてフローリング加工を施したほか、古木風の質感が落ち着いた印象を与えるキャビネットを右側に、跳ね上げ式ベッドを左側に配置。ルアーを運ぶための一般的なロッドホルダーはあえて装着せず、ボディに打ち込んだフックにパラコードを通してロッドをマウント。ロッド以外にもサーフボードをロープに引っ掛けサーフィンにもよく出かけるそうだ。ホルダーを装着した場合、バイクトランポとしてこのクルマを使用する際の積み下ろしの際、頭上に注意が必要となるし、せっかくの居住空間も台無しになってしまう。ゆるさが際立つローテクな装備だが、様々な遊びのシーンでフレキシブルに使いこなすところにもオーナーのアソビ上手さが垣間見える。


>>一人っきりのフィッシングトリップの相棒は、乗用車のボンネットタイプのフロントとバンボディが組み合わさったシルエットが何とも不思議なMIRA WALK THROUGH VAN。フロントマスクはミラクラシックのフロントマスクをごっそり移植することキュートさに磨きをかけている。もとはエンジンブローが原因で引き取った個体だが、エンジンのオーバーホールやBe-1純正のカラシ色での内外装リペイントなどリフレッシュ&カスタム。自分好みのアジトへと作り替えた。

初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.04

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

文 / 初村崇 写真 / 南井浩孝

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