【タイニーハウスに魅せられて】「誰にも触らせない”自分だけの部屋”」まるで子どもが憧れていた秘密基地!新しい家のカタチ・タイニーハウスを紹介

Living Tiny タイニーハウスに魅せられて

       
TINY HOUSE(タイニーハウス)とは直訳すると「小さな家」。これはミニマルな暮らしを目指す住宅の概念のひとつで、VAN LIFE(バンライフ)と非常に近しい考え方だ。この概念が日本にも到達し、今、国内では小屋市場とシンクロし始めている。ここでは、ソト遊びの達人として知られるマイク眞木さん所有のタイニーハウス「HUT」をご紹介。趣味のためのベース基地のある暮らしを紹介しよう。

シンプルだけど贅沢なタイニーハウスのある暮らし



 自然に囲まれた静かな土地に建つ、小さな家。ガルバリウム素材のアーチパネルとエンドウォールで構成されたタイニーハウスで、「シンプルで贅沢な生活」を満喫しているのはマイク眞木さんだ。コンパクトな室内をどう生かすかは、自分次第。マイクさんにとっては、秘密基地のような空間だ。



 アメリカのミニマリストから発祥し、いまや世界的なトレンドになっているタイニーハウスのある暮らし。その根底にある「余分なものを削ぎ落し、よりシンプルで、より豊かな生活を送る」という思想は、必要最低限のものをクルマに積み込んで自由に旅をする「バンライフ」とよく似ている。

 キャンプやスキー、釣りなどソト遊びの達人としても知られるマイク眞木さんが、タイニーハウスに目を付けたのは自然な流れだった。潮風が香る千葉・外房エリアの300坪に及ぶ自宅敷地内に建てたのは、ネイティヴユニットの「HUT(ハット)」。室内が10㎡以下で建築確認が要らず、手軽に小屋ライフを満喫できるモデルだ。「DIYが好きな人に自分自身で作り上げてもらう」ことをコンセプトとしているため、あえて内装は“未完成”のまま。自分好みの空間に仕上げる楽しみを残していることも、自宅の増改築までDIYでこなすマイクさんにとって大きな魅力だった。



「このタイニーハウスは、誰にも触らせない“自分だけの部屋”。ギターを弾いたり歌ったりする音楽スタジオにもなるし、1人でこもって趣味の模型作りをするのもいい。室内は、キャンピングカーみたいにコンパクトにまとめたいね。寝泊まりできるように、小さなソファベッドかコット(キャンプ用ベッド)を置くのもいいかな」。



 車中泊仕様に改造したボンゴやワーゲンバスなどを乗り継ぎ、50年以上前から「バンライフ」を実践してきたマイク眞木さん。タイニーハウス「HUT」は、遊びや旅を自由に楽しむマイクさんの新たな秘密基地なのだ。

【画像9枚】新しいカタチの小さな家”タイニーハウス”。未完成だからこそ自分好みにDIYできて理想の家に作り上げられるのが特徴!マイク眞木さんの場合は?詳細はコチラ!



>>内壁をOSB合板によるシンプルな仕上げとすることで、あえて「自分自身で作り上げる楽しみ」を残している。



>>室内の隅に設置したコンパクトな薪ストーブは、ファイヤーサイドが取り扱うアメリカ・バーモントキャスティングス社のイントレピッドⅡ(36万円/税抜)。


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.04

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

取材協力:ネイティヴユニットエアストリームジャパン東京暖炉

文 / 岩田一成 写真 / キセキミチコ

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