【冬を楽しむ】バイクもクルマもヴィンテージ派。ヴィンテージを愛する男の休日。

Base Car:1974年型 トヨタ・スタウト

       
トライアンフやハーレーなど、ヴィンテージバイクの専門店として知られる千葉・DELUXIE CUSTOMSのオーナー高田さん。愛車はフォード・モデルTとトヨタ・スタウトだが本記事ではスタウトをフィーチャー。スタウトは幌キャンパー仕様になっており、時には車中泊もするという高田さんのヴィンテージ・アウトドアライフをご紹介しよう。

バイクもクルマもヴィンテージ派 トランポにもなる普段の足はスタウト

 木漏れ日が心地よい冬の昼下がり。慣れた手つきで仕上げたばかりのモトラを積載するのは、ヴィンテージバイクのカスタムショップとして名高い千葉・デラクシーカスタムのオーナー高田さん。今日はバイク仲間たちが秘密基地に集まる日なので、午前中に仕事をサクッと片付けて顔を出しに行くってワケ♪ 



 ちなみに英国車やアメ車、国産車など、ジャンルを問わずにレストア&カスタムビルダーとして活躍する高田さんの愛車は、’26年式フォード・モデルTや’25年式の英国製サンビームといった希少車で、どちらも完全レストアを施し実走可能状態をキープ。そして中でもお気に入りなのが普段の足としてガンガン使っている’74年型トヨタ・スタウトだ。もともと不動車だったスタウトを手に入れ、まずは自走可能レベルまでレストアを実施。仕事柄、バイクトランポとして使うのにはノーマル状態でも十分なのだが、実はかなりキャンプ好きの高田さん。ついでに寝泊りもできるようにと、自らデザインしたオリジナルの幌をセットし、車中泊ならぬ荷台泊ができるようにアップデート!



 さらに荷台部分はお手製の棚やベッドキットも設置しオシャレな山小屋風に仕上がっているのが、高田さんのセンスの良さ。ラフに靴のまま出入りできるのもポイントなのデス。幌なので一見、荷台の中は寒そうなイメージではあるのだが、小型のストーブなどを持ち込むことで、真冬でもかなり快適に過ごせるそう。通気性が良いので安全面も問題ない。

 スタウトが完成してからは、遠方のバイクレースに参加したり、北海道へ息子さんと旅に出たり、全国各地を走り回る機会が増えたとか。仲間との秘密基地作りが楽しくて、今日の作業もなかなか終らないが、焦って急ぐ必要もナシ。時間を気にせずマイペースで仲間と過ごせるのが一番の贅沢。それを叶えてくれるスタウトは高田さんにとってなくてはならない存在なのだ。

【画像10枚】週末は友人の秘密基地作りのお手伝い。その光景もカメラで捉えました。詳細はコチラ!



>>オリジナルの幌には巻き上げ式の採光用の窓があり、全開にすれば夏でも涼しく過ごせる。運転席との間仕切り部分はウッド製の棚を設置し、ヴィンテージランプなどを収納。椅子とテーブルがあり、これは組み合わせると1人用ベッドにチェンジ。まさにお一人様用の隠れ家だ。趣味用バイクはヒッチキャリアに積載しているため、バイクレース先などで車中泊、いや、荷台泊することが可能なのだ。



>>バイクやクルマの他、ヴィンテージストーブも集めてレストアする高田さん。お気に入りはイギリス製のバーラーJr. No56R。小型なので持ち運びも簡単で、アウトドアユースにもバッチリだ。スタウトの荷台程度の広さなら、充分に暖めることが可能だ。


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2020年 Vol.07
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1974年型 トヨタ・スタウト
オーナー:高田泰文
協力:DELUXIE CUSTOMS
撮影協力:グレイスの森
撮影・文:ノグチケイスケ

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