アクセル全開、いざ冒険の旅へ! 今、カスタム業界で熱いトレンドのオーバーランダースタイル。
そもそもオーバーランダーとは語源的に言えば、家畜を追いながら原野を旅する人々のこと。それが近代化に伴って旅に車が使われるようになり、何もない原野をキャンプしながら走破するアドベンチャーとして、世の中に広く知られるようになった。果てしなく続く原野を何日間も旅するため、オフロードを走れるトラックなどに、生活に必要な荷物を積載するようになったのは自然な流れだ。それが近年ではオフロードでキャンプしながら自然を楽しむ趣味として、北米をはじめ世界中に浸透している。
これまで、クルマのカスタムを長年楽しんできたL.A.在住のクリスティン&バーニー夫妻は、家族といろいろなところへ行きたいと思って、アウトドアを満喫できるクルマの購入を検討していた。クリスティンさんが子供の頃、4ランナー(ハイラックス・サーフのアメリカ名)でオフロードを楽しんでいた父の影響もあって、カスタムパーツも多くリリースされている4輪駆動のタコマの購入を決断。
4WDのポテンシャルを試すため悪路でのチャレンジドライビングを始めると、パフォーマンスをアップグレードしたい欲求にかられてしまったのが運のツキ。元々カスタム好きの夫婦に躊躇はなく、どんどん自分たちの理想を形にしていった。悪路走破や水中走破を可能にする足回りの煮詰め、ロック・クロウリング的に岩を乗り越えられるまでにカスタム。足回りの次はルーフラック、トラックラックの追加によって、家族で使うキャンプ道具も積載できる仕様に仕上げた。
通れなさそうなところにチャレンジするのが好きと、オフロードへ出かけて交代で運転を楽しんでいるクリスティン&バーニー夫妻。ここまでカスタムしながらデイリードライバーとして、クリスティンさんの毎日のアシにも使っているというところがこのトラックの魅力の1つ。今イケてるオーバーランダースタイルは、毎日乗りながら、週末にはクルマに装備をすべて詰め込んで簡単にキャンプを楽しめる。そんな普段使いと趣味の両立を叶えてくれる最新キャンプスタイルに注目が集まること間違いなしだ!
【画像14枚】オーバーランダーに最適な架装スタイル。夜間作業でも困らない電灯や折りたたみ式点とも装備!詳細はこちら!>>コクピットにはDVRダッシュ・カメラ、GPSナビ、荷台に積んだ冷蔵庫の温度モニターが搭載され、ステアリングはカスタムのテーマカラーのミルクティー風なベージュの糸を使って、レザーで張り替えている。
>>ルーフラックの上にあるフロントランナーの二つ折りテントを広げ、支柱も兼ねた乗り降り用のるテップを着地させれば、簡単に設営できる。ラゲッジは引き出せるつくりで荷物の出し入れも用意に行える。
>>スペアタイヤキャリアもついた頑丈なテールゲートの裏は折りたたみ式のテーブルになっていて、シャワーホース&ノズルも収容されている。タイヤ横に設置された棒状のものはLEDライトバーで、夜間の作業灯として利用する。
初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.03
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Base Car:2016年型 トヨタ・タコマ TRDダブルキャブ