プリンスの『P』マークがいたるところに入る、G7型エンジン|プリンスがS54B用に開発した、ハイコンプ仕様のG7型エンジン Vol.1

「来た時よりも美しく!」をモットーとする館長の手によってOHされたG7型エンジン。細かいボルトなども再メッキ処理されていて、新品のようだ! 

       
2代目となるグロリアスーパー6に搭載されたG7型6気筒SOHCエンジンは、スカイ
ラインにも搭載された。特にS54BのG7型は、メーカーチューンが施された名機だ。

【プリンスがS54B用に開発した、ハイコンプ仕様のG7型エンジン Vol.1】

 先進技術を投入し、日本の自動車市場に強烈なインパクトを与えたプリンス自動車工業。1960年代の日本のモータースポーツシーンにおいては、華々しい活躍を見せた。ただし、技術力は高くても、販売面では芳しくなく、1966年には日産自動車と合併する。

「プリンス時代に設計されたエンジンを見ると、当時のプリンスが誇る技術力が分かります。バラしてみるとビックリすることもあります」と館長。S54スカイラインGT‐Bに搭載されたG7型エンジンをオーバーホールした時の資料を手に、当時の技術やこだわりのポイントなどを解説してくれた。

「まず、エンジンの外側はもちろん、内部にもプリンスの『P』マークがいたるところに入っています。それだけプライドがあったんだと思います。それと、ターンフロー方式なので、後のL型エンジンに通じる部分もあるんですが、何となくGT‐Rに搭載されたS20型エンジンを思わせる部分があったりして、エンジン技術の継承が感じられたりします」と館長。G7型ブロックのシリンダーライナーには、生産コストがかかるウエットライナー方式が採用されていて、これはS20型エンジンも同じだ。

>>【画像15枚】ピストントップ部分が盛り上がっている形状になっているのが54B用の特徴。54Aが8.8なのに対し、54Bは9.3まで上げている圧縮比など




クランクにもマークがあった。いびつなハート形は「M」の文字で、「プリンスモーター」の頭文字をデザインされたもの。





キャブやタコ足を外してみたところ、L型と同様、インテークは丸、エキゾーストは四角いポート形状だった。





館長の元に運び込まれ時の状態。新車時からOHされることなく40年以上も動いていたそうで、長年のホコリやオイルなどで見た目は薄汚れていた。


【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年2月号 vol.179(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

プリンスがS54B用に開発した、ハイコンプ仕様のG7型エンジン(全3記事)

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photo & text :珍車秘宝館 館長

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