ハチマルK|フルレストアで生まれ変わった日本でいちばん新車に近いトゥデイ 〜2014〜|1986年式 ホンダ トゥデイ G Vol.1

ヘッドライトは1988年2月のマイナーチェンジで角目に変更。丸目のヘッドライトレンズはユーノスロードスターなどと同じ規格品。ヘッドライトはハロゲンシールドビームに変更している。

       
サビでボディに穴が開いても、多少クルマに問題があっても乗り続けたパートナー。
ともに過ごした時間に感謝を込めて、節目の10年目にトゥデイはフルレストアで美しくよみがえった。

【1986年式 ホンダ トゥデイ G Vol.1】

 大ヒットを記録したN360に代表されるように、360cc時代にホンダの軽自動車は輝きを放っていた。しかし、いわゆるユーザーユニオン事件が一般消費者に大きな影響を与え、N360をはじめとするNシリーズは販売トップの座から転落。この事件が直接的な要因ではないが、1974年10月にホンダは軽乗用車の生産を休止した。

 そのホンダが軽乗用車の生産を再開したのは、1985年9月にデビューしたトゥデイからだ。最大の特徴はホンダ独自のM・M思想と呼ばれる設計にある。これは「MAN‐MAXIMUM(マン‐マキシマム)・MECHA‐MINIMAMUM(メカ‐ミニマム)」の頭文字を取ったもので、「メカニズム部分を最小に、居住スペースを最大に」という設計思想だ。エンジンの置き方やタイヤの位置など、新たな手法で追求したパッケージはコンパクトカーを凌駕。2代目CR‐Xよりも長い2330mmのホイールベースや、前1225mm/後1230mmのワイドトレッドに代表されるように、優れた居住性と安定感のある走行性能を実現した。こうしてホンダの軽として11年振りに登場したトゥデイは、国民の足として愛された。

▶▶▶【画像22枚】新品を装着したホイールとナット。撮影のために貼ってきたという、ボンネット裏のコーションラベルなど



サイドのデカールはレプリカだが、オリジナルを忠実に再現。遜色ない出来映えで、ディテールへのこだわりが全体のクオリティをアップする。ちなみにトゥデイの表記は、4輪が「today」、スクーターが「TODAY」。





ヒンジ部分などもしっかりと仕上げられたボディ。テールゲートのガラス下がウイークポイントで、そこに水が溜まってサビでグズグズになるケースが多いそうだ。





目が覚める鮮やかな色のボディは、フレイムレッドで全塗装。黒光りする樹脂製バンパーは塗装により色を出した。ハッキリしたコントラストが美しさを際立たせている。



1986年式 ホンダ トゥデイ G(JW1)
specifications 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3195×1395×1315
ホイールベース(mm) 2330
トレッド前/後(mm) 1225/1230
車両重量(kg) 550
エンジン型式 EH型
エンジン種類 水冷直列2気筒SOHC
総排気量(cc) 545
ボア×ストローク(mm) 72.0×67.0
圧縮比 9.5:1
最高出力(ps/rpm) 31/5500
最大トルク(kg-m/rpm) 4.4/4000
変速比 1速3.916/2速2.235/3速1.434/
4速1.031/後退2.047
最終減速比 4.937
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット/3リンクビーム
ブレーキ前 / 後 ディスク/ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 135SR12(前後とも)
発売当時価格 67.0万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2014年 08月号 vol.26(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 ホンダ トゥデイ G(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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